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こんな活用方法も…



パースを活用して自社ビルを!


「絵を描いてくれ」

と突然、当事務所に来訪され切り出されたのは、プラスチック成型工場を経営す

るY社長。



理由はこう・・・

今までのY社長の経営手法は、先の仕事がみえないにもかかわらず思いきって

社員を雇ってきた。もちろん営業努力の結果だろうが、人に対しては

「少しぐらいのリスクはチャンスと思え。

すると不思議なことに仕事は後からついてくる。」

と言ってみせる。

それを繰り返していたら、社員はいつの間にやら倍増。

すると工場は手狭に。駐車場もない。食堂もギュウギュウ。

社員を雇おうにも働いてもらう場所がない。

それならば、「新社屋を造ろう!」と決心されたとのこと。



だが新社屋を造ろうにも土地なし、資金なし、知識なし、と何をすればいいか分か

らなかったそうだ。その時先輩経営者に

「俺はパース(建物外観図)を活用して自社ビルを建てた」と聞く。

そこでY社長は冒頭のように、パース作成を当事務所に依頼して来られました。



敷地も予定も規模も…何も決まってない状態。

私たちもこのような依頼は初めてで少々戸惑いましたが、

架空の敷地を設定し、またそこに架空の建物を考えてパースにしました。

パース



その出来上がったパースのY社長の活用方法はこう。


1年に一度、全社員を集め経営指針発表会を行っている。

その発表会の場で新工場のパースを見せながら全社員に向かい、

「3年後に新工場を建てる!」と宣言。

また得意先や銀行の支店長、税理士、所属団体の経営者仲間にも同じように

パースを見せながら宣言。



皆に宣言や相談を積極的に行った結果、Y社長のところにはどんどん情報や

アドバイスが集まるようになったそうです。

銀行や税理士、はたまた社員の親族からも土地の情報が集まりだしました。



Y社長はこう振り返る。


「情報は出したところに戻ってくる。

またその情報も具体的であればあるほど良い。

ただ単に「建てる!」と宣言するのと、実際にパースを見せながら目標を語ると

では、熱意の伝わり方が全く違う。

自分の目標を具体的にして相手に訴えることで相手の頭の中にイメージが出来

上がり理解が早くなる。

理解してもらえば巻き込んでいくのも可能となる。

今回のパースは会社の経営指針書と同じ目的を果たしている。

会社の目的・目標を相手にイメージしやすいように紙に描くのが経営指針書。

それによって会社に一体感が生まれ、良い方向に走りだす。

新工場建設目標を具体的に描き相手にイメージしやすいようにしたのがパース

だった、ということ。」



この後いろいろな方からご紹介頂いた土地の中から「これだ!」と思う土地があ

りました。しかし結局その土地は市街化調整区域+ほ場整備用地だったので、1

年間に渡り色々な方面から手を打ってみるも、法の壁に阻まれ泣く泣く断念。



しばらくすると銀行の支店長から(他の会社に持っていくよりも先に)別の案件を

持ってきていただきました。その写真を見てビックリ!

今の工場から車で5分程の立派な2階建ての工場。

「いつかはこんな工場を建てたいな。」

と前の道路を通るたび夢を描いていた工場が手に入るかもしれないと言うのだ。

夢が実現!


今の会社から近いというのはとてもメリットが大きい。

会社の重要戦力である人材は、近所から自転車で通うパートの方々。

その方々を遠方まで通わさせるわけにはいかない。願ってもない物件。

そこでその建物の図面関係などをお借りして当事務所にて建物調査を行ない、

さまざまな改修工事が必要と分かりました。

そこでY社長は価格交渉を行い、希望売却価格より大幅に値引きして頂き、

無事引き渡しとなりました。

そして2008年8月に工場移転し操業スタートとなりました。



Y社長が「絵を描いてくれ」と当事務所に来訪されてから丸4年の歳月が経ちまし

たが、情報は、情報を発信したところに戻ってくる!を自ら実践されたY社長。

今後のご活躍がますます楽しみです。



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